会計のプロ(公認会計士・税理士・税務署等)は決算書をこのように見ます

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会計のプロの決算書の見方

会計のプロは、決算書をどう見ているのか?

実は、とても単純です。


基本は、下記の2つだけです。

  • いくつか並べて比較する
  • 割り算をする(比率を求める)

単純なことなのですが、これだけでわかることはたくさんあります。

前年と今年を並べて決算書の前期比較

例えば、前年と今年の決算書2つを並べて、前年と今年で同じ項目の数値がどう変わったかを見てみてください。

  • 極端に増減しているところはないでしょうか?
  • 極端に増減している項目がある場合には、その理由が説明できるでしょうか?
  • 金額が全く一緒の項目がある場合、そこに不自然さはないでしょうか?

これを見ることで、決算処理の極端な間違いを防ぐことができることです。


例えば、

  • 未払金が去年は1百万円あったのに今年はない
     →未払金の計上がまるまる漏れていた
  • 在庫が去年と今年で全く一緒の金額
     →期末棚卸高の記帳が漏れていた
  • 売掛金・売上が去年に比べて極端に少ない
     →期末の売掛金計上仕訳が貸借逆だった
  • 消耗品費が今年は極端に少ない代わりに、雑費が極端に増えている
     →去年と今年で勘定科目の使い方が変わっていた

等というミスに一瞬で気づくことができます。


こんなミスありえないよ!と思うかもしれませんが、こういう信じられないようなミスが本当に起きるのです

比率分析をすると脱税の可能性がわかる!?

次に、行うのは、前年と今年の決算書2つを並べて、比率分析を行うことです。

これをやることで、さらに決算書を深くみることができます。


中小企業の場合、私が、特に大事だと思う比率は次の3つです。

  • 税引前利益÷売上高(=売上利益率)
  • 売掛金÷売上高×12(=売掛金回転期間)
  • 在庫÷売上高×12(≒在庫回転期間)

なぜ、これらの指標が重要かというと、ある程度業績が安定している場合、これらの数値には大きな変化がないことが普通だからです

逆に、下手に脱税をしようとして決算を細工する場合、これらの指標に変化が現れてくるケースが多いのです。


当然、税務署もこの数値を見ていますので、比率に変化がある会社には自然に目が向くことになります。


わかりやすい事例:
 去年の売上高1億円→今年の売上高は5億円に変わった。
 去年の利益は100万円→今年の利益も100万円とほとんど変わっていない。

このケースの場合、売上利益率は1%→0.2%へと大きく落ち込んでいて、ぱっと見で違和感があります


普通は、売上が上がれば利益も上がるはずです。

でも、なぜ利益が上がっていないのか?費用を意図的に水増ししているのでは

税務署にこう思われても不思議ではありません


もちろん、これらの比率が変わった会社が、全て脱税をしている、なんていうことはありません。

あらかじめ役員報酬を増やして利益を調整したのかもしれませんし、利益を無視した極端な安値販売により売上増加を目指しただけなのかもしれません。

このように、比率に変化があったとしても、それがもっともな理由ならば、もちろん問題はありません。


でも、税務署から見ると比率に変化がある会社のほうが、脱税に手を染めている可能性が高いと思われます。


もっともな理由があって、比率に大きな変化が生じている場合でも、怪しまれる可能性がある、ということです。

ですから、比率が大きく変わっているが、その変化には正当な理由があるという場合には、事業概況説明書等で事前に税務署に対して比率の変化についての説明をしておくことで、税務調査のターゲットにされるリスクを減らせる可能性もあるのです。

そんなこと言われても、変化が異常か正常かがわからないよ・・

そんなときは、決算書・申告書の作成は、会計・税務のプロに任せるのが一番安心です。

まずは、お気軽にご相談ください。


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